renovation

空間をrenovationするということ。

 

 「クサカリコウボウ」では古い民家などに手を加えることにより、新しい付加価値をつけ

shopや事務所などを雰囲気のある「空間へと演出する仕事もしております。

実績例はトップページの「works」へと、お進みください。

 

 

 

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空間を創るにあったって、長い時間をかけ「考察」します。

図面では表せないところを、どう操るか?

最終的に目的はどこにあるのか?ということは重要ですので、一番時間が

かかる作業は実は生み出す前、

紙面へ出力する以前の段階です。

 

 

 

Design Concept

 

空間はデザインによって変貌し、また、デザイナーによって傾向も異なってきます。

私の最も留意することは「空気感」ですので

人の五感に訴えかける何かを纏っているような空間を目指します。

 

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 ●古民家をリノベし、キッチンウスダによる「酵母パン」と私の「アンティーク」を融合させ

イベントを開催したときの様子です。照明の下に大きな酵母パンを配置し、夜のイベントに

似合うように一点照明の光をおとしています。

背後の壁は、南仏をイメージし照明はフランスの古いジェルデ、そして

つい、先ほどまでパンの仕込み作業をしていたようにインスタレーションしています。

 

 

 

空間client

 

さらに、空間の構想・構築の前に忘れてはならないことは、施主様のコンセプトです。

空間は意思そのものですので

施主様の最も「表現」したいものをカタチにすることが

求められ、空間だけ一人歩きしないようにしなければなりません。

できるだけ多くの情報と、打ち合わせの段階で

確りと詰めていければと思っております。

 

 

 

空間における引き算と足し算

 

 空間では、色彩から装飾まで一貫した調和が求められ、さらに必要なものと

そうでないものを見極めながら、少し控えめに創ることを推奨しています。

例えば、飲食店の場合は料理と人というメインがありますので

料理の色彩を超えた派手な空間では心理的に落ち着かなくなってしまいます。

このように空間では足すのか引くのかということも

実は重要なことでもあります。

 

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  ● 引き算が最も有効なのは狭い空間です。画像は竹田市の「かどぱん」のカフェ部分ですが

できるだけ空間を広く見せるために壁とテーブルの素材をシナ合板で統一し

椅子の背後は道路に面して全てガラス張りにしております。また照明器具は

フランスとドイツの碍子の照明をカウンターに3点垂らしています。

サイン看板はアクリの乳白色で20㍗の電球で控えめにしてロゴは最小限でうるさくならないよう

配置しており、パンの色彩より濃い色彩のものがない様に心がけました。

更に什器制作の部分では統一感を持たせるために椅子をひとつだけ

分解し、テーブルの脚としてリペアしてあります。

 

 

全てを変えない。という選択

 

「かどぱん」の外観です。写真のように建物本体は大きく築年数もかなりありますので

この全ての雰囲気を変えようとすると、かなりの予算が必要となりますが、

このように必要な部分だけで施工を終わらせることでかなりの経費の削減になっています。

 

 

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※古い建物でも、どこか一箇所でも新しくシャープにするだけで充分に変貌を遂げます。

 

 

 

 

detail

 「細部」 への、コダワリ。

 

リノベ工事も終盤を迎えると、おろそかにできないのが「detail」です。

空間は、強くなりすぎても、反対に散漫になりすぎてもいけないようです。

照明の位置から、照明のコードの太さ、ビスなどの小さいところにまで意識

更には照明を点灯させたときの光の強弱、そして陰影まで

計算に入れておくことも大切なことです。

 

 

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 ※ 画像は「竹工芸作家」さんの使用する展示場所です。6畳一間ですので極力無駄を省き

大きな窓がありましたが、逆に小さくすることで現実的な光の遮断と、更に、繊細な作品も落ち着いて

鑑賞できるように「畳」を生かし、作品展示は無垢の板1枚あればすむようにしています。

照明は通常より少し低めにして天井に影を作ることで下部を強調する意図があります。

 

 

 

 

低予算で空間を持つ

予算をかけない材料と工夫

 

 

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  古くて、これまで見向きもされなかった空間を、ギャラリーやカフェにリノベして新しい

価値観の元、営業をする方が全国的にみても多くなってきています。

もちろん私もそのようにしてアンティークのお店をopenした一人です。

どなたからか、いただける古い木材や廃材を継ぎ接ぎしてペイントする。といったような

DIYとも似たような作業でも現在は充分な空間を自分のものに出来ることは本当に充実感があります。

古い部分を残し、最低限の改装をこれまでと異なった視点にて、一つ一つ造作をすること、

予算を極力控え生み出すこともまた一つです。

 

 

 

古道具とリノベの関係

 

古道具と古い民家はとても愛称がよいものです。

大幅にリノベーションして、味付けとしてアンティークなものを配置するのか

また、古い雰囲気に調和させていくのか、など使い方は様々です。

これまで多くのリノベーションのお仕事の中で、ストックしているアンティークも

活用してきました。古い物は素材そのものが持つ雰囲気がありますので是非お勧めです。

 

 

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※画像は、これまでストックしてきた古道具になります。こちらのなかから似合うものを

チョイスしてリノベーションで生かしてきました。

 

 

 

 

 

 

renovationの 

 人の手と視点 

 

私の創作する空間は、「こんな空間・デザインにしたい」という、はっきりとした

意思を伝えてくれている方が多く、そういう意味では

視点・嗜好の共通部分で隙間的に仕事をいただけているということだと思います。

 ものの見方の均一化がある一方、独特の視点をもつお店や空間が昨今増えてきているのも頷けます。

そもそも私の創作の基準も、「これが好き」といった

単純で明白で簡単な理由でしかないような気がしますが、

そこに奥行きをプラスしてくれているのが施主さんの気持あってこそです。

 このサイトだけでは全てをお伝えすることは不可能ですが「人の手と視点」を面白く感じて

いただける方と、ご縁が繋がっていけば嬉しく思います。

 

 

 

 

 

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